金属加工業の工場を営む方からの心温まる話


鹿児島日本最南端の駅 本文とは関係ありません

先日、金属加工業の工場を営む方から心温まる話をお聞きしました。  ある夜、30代の男性の声で「鉃パイプをある形に加工してもらえないか」との電話があり、始めは断ろうかと思ったのですが、深刻そうな声だったので話だけは聞こうと思ったそうです。男性の話によると、“5歳になる娘がいて、自分の不注意でケガをし、それ以来歩くことが出来なくなった。お医者さんによると幼いので訓練すれば歩けるようになるかもしれないとのことで、今度の娘の誕生日に、ベッドに取り付けてつかまり立ち訓練ができるパイプを作って欲しい”との内容でした。  翌日、社員に話をすると「やろう!」となり、連日試行錯誤して誕生日の朝に男性宅にリボンをつけて届けると、娘さんはそれを受け取り「お父さんプレゼントありがとう」と言ってくれました。社員一同大喜びで、生涯忘れられない仕事となったとのことです。  大田区では最盛期の1/3まで町工場が減っています。みなさん高い技術に誇りを持って仕事をしています。今こそ町工場の持つ高度な技術を生かし、次世代に技術を伝承していく施策が求められています。私も町工場支援の施策実現に全力を挙げていきます。 

「働くってなんですか」との質問に・・・


天空橋よりの蝦取川

 約10年ほど前、私は前職で新入職員の教育係をしていました。新卒の方を打ち合わせや現場などに同行して、メモを取ってもらったりしていました。  ある打ち合わせの帰り、新卒の女性から突然「働くってなんですか」との質問を受けました。社会に出たばかりで希望を持った女性に「生きるため」と答えてしまうのは、あまりにも味気なく感じました。もちろん「勤労」や「納税」は憲法に定められた国民の義務なのですが「一晩答えを考えさせて欲しい」と話しました。  翌日「仕事は生きるためではあるけれど、それだけでは寂しいよね。ほんの一部かもしれないけど社会と関わって、ちょっとでも自分のしたことが誰かの役に立って喜んでもらって、その対価として報酬をもらうということじゃないのかな」と答えました。彼女がどう感じたかは分かりません。  過労死が無くならず、夢を持って社会に出た若者が、将来に希望の持てない社会を何としても変えていきたいと思います。働く人の立場に立った本当の「働き方改革」を!8時間働けばまともに暮らせる社会の実現をめざし奮闘してまいります! 

待機児童解消にむけ保育園の増設は望まれますが、同時に保育の質の確保も行われなければなりません


北海道旭山動物園 本文とは関係ありません

私は約20年間、建築設計事務所に勤務しておりました。保育園や診療所、障がい者作業所、特養老人ホームなどに携わって参りました。  群馬県のある保育園で幼児トイレの改修の設計をお願いされた時のことです。2歳~5歳さん共用の幼児トイレで、2歳さん用、3歳さん用・・・と各年齢の身長に応じて、男の子の便器高さを変えました。  トイレが完成し、1ヶ月経ってから保育園に様子を訪ねたところ、2歳さんは3歳さん用、3歳さんは4歳さん用をと、明らかに自分の身長に合っていない、高い便器を一生懸命背伸びをして使用していました。お友達が高い方でしていると、負けじと無理をしてそちらを使うというのです。「早くお兄ちゃんになりたい」との健気な姿に思わず、園長先生と一緒に笑ってしまいました。  待機児童解消にむけ保育園の増設は望まれますが、同時に保育の質の確保も行われなければなりません。高すぎる保育料の値下げ、保育士さんの待遇改善、安全で健やかに成長できる保育環境の実現に奮闘してまいります。

「あたらしい憲法のはなし」という教科書


釧路の夜明け 本文とは関係ありません

「こんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことを決めました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争するためのものは、いっさい持たないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。 しかしみなさんは、けっして心細く思うことはありません。日本は正しいことを、他の国より先に行ったのです。世の中に、正しい事ぐらい強いものはありません。  もう一つは、よその国と争いごとが起こった時、けっして戦争によって、相手を負かして、自分の言い分を通そうとしないということを決めたのです。おだやかに相談して、決まりをつけようというのです。なぜならば、戦をしかけることは、結局、自分の国を滅ぼすようなはめになるからです。」            (一部抜粋)  これは文部省(当時)が憲法の発布にあたり、その内容を広めるために「あたらしい憲法のはなし」という教科書をつくりました。安倍総理はこの平和憲法に正反対の態度です。退陣させ立憲主義を取り戻しましょう。

辺野古の新基地建設は今すぐ中止を


沖縄首里城(消失前)

私は離島が好きで年に一度は旅に出ます。離島の魅力は手つかずの自然が残っていることです。沖縄にはやんばるの森、息をのむ美ら海、固有の生き物など豊かな自然が沢山あります。  沖縄県知事選挙では見事、翁長前知事の遺志を受け継ぐ、オール沖縄の玉城デニーさんが過去最高の得票で当選を果たしました。 「沖縄のことは沖縄が決める」沖縄の方は当たり前の判断をしただけです。それを踏みにじることは何人たりとも許されることではありません。辺野古の新基地建設は今すぐ中止をし、普天間基地を無条件で沖縄の方へ返すのが道理ではないでしょうか。

8時間働けば普通に暮らせる社会の実現を!


熊本城(地震前)本文とは関係ありません

私は友人を過労死で失った経験があります。彼の名前はI君。高校の同級生で彼は野球部。坊主頭でいつでも誰にでもニコニコと話しかける彼は人気者でした。東京の大学に進学した後、準大手ゼネコンに就職したと聞いていました。  彼が亡くなったのは26歳の時です。知らせを聞き、友人と彼の実家に行きました。現場監督として毎朝4時に起き、帰ってくるのは深夜0時過ぎ。休みなく働き、自宅のお風呂でおぼれて亡くなったとのことでした。  彼は体が弱かったわけでも持病があったわけでもありません。司法解剖したところ胃からアルコールは出てきませんでした。お風呂で寝てしまい、疲れ果て飲んだ水を吐き出す力さえ残っていなかったのです。  わずか26歳、生きていれば今頃はきっとニコニコと明るい家庭を築いていたことと思います。友人の死から20年経ちましたが、未だに過労死が無くなるどころか、促進をさせるような法律が強行採決されました。怒りに震えます。8時間働けば普通に暮らせる社会の実現を!