8時間働けば普通に暮らせる社会の実現を!


熊本城(地震前)本文とは関係ありません

私は友人を過労死で失った経験があります。彼の名前はI君。高校の同級生で彼は野球部。坊主頭でいつでも誰にでもニコニコと話しかける彼は人気者でした。東京の大学に進学した後、準大手ゼネコンに就職したと聞いていました。  彼が亡くなったのは26歳の時です。知らせを聞き、友人と彼の実家に行きました。現場監督として毎朝4時に起き、帰ってくるのは深夜0時過ぎ。休みなく働き、自宅のお風呂でおぼれて亡くなったとのことでした。  彼は体が弱かったわけでも持病があったわけでもありません。司法解剖したところ胃からアルコールは出てきませんでした。お風呂で寝てしまい、疲れ果て飲んだ水を吐き出す力さえ残っていなかったのです。  わずか26歳、生きていれば今頃はきっとニコニコと明るい家庭を築いていたことと思います。友人の死から20年経ちましたが、未だに過労死が無くなるどころか、促進をさせるような法律が強行採決されました。怒りに震えます。8時間働けば普通に暮らせる社会の実現を!