金属加工業の工場を営む方からの心温まる話


鹿児島日本最南端の駅 本文とは関係ありません

先日、金属加工業の工場を営む方から心温まる話をお聞きしました。  ある夜、30代の男性の声で「鉃パイプをある形に加工してもらえないか」との電話があり、始めは断ろうかと思ったのですが、深刻そうな声だったので話だけは聞こうと思ったそうです。男性の話によると、“5歳になる娘がいて、自分の不注意でケガをし、それ以来歩くことが出来なくなった。お医者さんによると幼いので訓練すれば歩けるようになるかもしれないとのことで、今度の娘の誕生日に、ベッドに取り付けてつかまり立ち訓練ができるパイプを作って欲しい”との内容でした。  翌日、社員に話をすると「やろう!」となり、連日試行錯誤して誕生日の朝に男性宅にリボンをつけて届けると、娘さんはそれを受け取り「お父さんプレゼントありがとう」と言ってくれました。社員一同大喜びで、生涯忘れられない仕事となったとのことです。  大田区では最盛期の1/3まで町工場が減っています。みなさん高い技術に誇りを持って仕事をしています。今こそ町工場の持つ高度な技術を生かし、次世代に技術を伝承していく施策が求められています。私も町工場支援の施策実現に全力を挙げていきます。