日本共産党は天皇制を廃止するの?


よく聞かれる質問であるのが「日本共産党が政権についたら天皇制を廃止するの?」です。戦前・戦中は大日本帝国憲法下で天皇が元首とされ、国民は臣民(天皇の家来)と位置づけされました。この思想のもと「天皇を守るためには家来である国民の命など羽毛の様に軽い」との人権無視の教育が施され、「天皇のために命を投げ出せ」と教えられ多くの命が失われました。この事実は重く深く歴史に残っています。二度とこのような悲劇を起こしてはならないと戦後この思想は改められ日本国憲法が定められました。日本共産党は現行憲法を全条項守るとの立場で天皇の「象徴」としての位置づけを守る立場です。天皇は政治にかかわってはならないとされ、戦前に天皇を政治利用して戦争に突き進んでいった誤りを犯してはなりません。今、女性天皇や女系天皇を認めるとか認めないとか議論になっていますが、将来的に主権者である国民が皇室の存廃に関しては決めれば良いことで、今の憲法が守られているならば日本共産党が主導して皇室の廃止の運動や動きをすることはありません。ただ、基本的人権の尊重が重要な柱である日本国憲法下で、この権利が唯一与えられていないのが天皇です。事実上結婚の自由や居住地決定の自由、職業選択の自由、移動の自由、プライバシーなどが奪われてしまっています。本当にこれで良いのかどうかはみんなで考えていく必要があると思います。