日本共産党は自衛隊を解体するの?


良く聞かれる質問で「日本共産党は政権を取ったら自衛隊を解体するの?」があります。前提として日本共産党は日本国憲法を全条項で守る立場を貫いています。憲法9条では「国際紛争を解決する手段として武力による威嚇、武力の行使は永久に放棄する。陸海空軍その他の戦力は保持しない」(意訳)とあります。自衛隊は攻撃できる装備を持ち立派な軍隊であり、武力であり、戦力であり憲法違反であることは疑いようのないものだと思います。ちなみに日本の防衛予算は約年5兆3千億円で世界9位、もはや予算だけを見れば立派な?軍事大国です。憲法違反の状態を解消するべきと思いますが、ここで良く出てくるのが「憲法改正」です。前にも書きましたが武力対武力には歯止めがありません。エスカレートする一方で、一瞬にして滅亡の道を歩んでしまいます。変えるのは憲法ではありません。しかし、今ある自衛隊を全てなくそうと呼びかけても不安に思う方はたくさんいらっしゃると思います。日本共産党は北東アジア平和構想と言うものを提唱しています。東南アジア諸国連合の様に国同士の争いは話し合いで解決し、大国の横暴には諸国連合で立ち向かう枠組みをつくろうというものです。このような枠組みができ、平和で安定的な地域となり自衛隊が要らなくなれば軍隊を持つ必要はありません。憲法の理想社会に向かっていく姿勢が大切だと思います。ただし、これを阻害しているのが日米安保条約です。もう戦後76年経っても事実上米軍の占領下に置かれている状態はいち早く解消するべきです。ここから抜け出さなければ北東アジアや日本に平和が訪れることはないでしょう。アメリカとは対等平等の友好条約を結ぶべきです。日米同盟を聖域化して日本がアメリカの属国扱いでも我慢するべきなんて発想は私にはよくわかりません。もう21世紀なのですから紛争のない世界へと、武力から対話へと歩みを始める時ではないでしょうか。