「東京五輪を開幕すれば感染拡大を引き起こす」多くの医学関係者が事前に警鐘を鳴らしていましたが、菅政権は「バブルで包み込むから大丈夫」と開催を強行しました。ほどなくして感染拡大、東京ではもう医療崩壊と言ってよい状態になっています。感染しても入院ができない。救急車を呼んでも搬送先がない。自宅療養とは聞こえは良いが、言ってみれば自宅放置です。一人暮らしの方は急変した時に誰がどこへ連絡すれば良いのでしょう。
私達は一体、毎月なんのために高い保険料や税金を支払っているのでしょうか。感染症の完全な予防、収束は自分ではどうにもできません。だからこそ、世界各国でも政府が主導して補償を出したり、消費税の減税に踏み切ったり、無料で検査が受けられる様にしています。今の状態を作ったのはいったい誰の責任なのでしょうか。安倍、菅政権では感染症予防の予算を何年もかけて削減し保健所の数や人員を減らしてきました。今度は急性期などのベッドを1万床も減らすことを決めました。しかも、減らした病院へは消費税からご褒美の報奨金を出すというのですから開いた口がふさがりません。
4兆円もの巨額の費用を投じて開催された東京五輪は「世界一コンパクトな大会」との触れ込みで当初予算は約7,000億円。福島原発の汚染水を「アンダーコントロール」とウソをつき、「8月の東京は温暖な気候」とまで言って招致してきました。夢や感動は国から与えられるものではありません。命は何にもまして最優先されるものです。ウソとごまかしでメディアを操作できてもウィルスは忖度してくれません。ここまでひどい政権だったのかと可視化されました。
嘘のない政治。間違ったら間違いだったと認める政治。政府に都合が悪くても正確な数字と情報を出す政治。法の下の平等が貫かれる政治。これが国民の信用を取り戻す唯一の道だとは思いますが、今の政権ではこれらを期待するのは無理でしょう。変えるしかないですね。