「優生思想」の危険性


メンタリストDaiGo氏の「ホームレスや生活保護にお金を使ってほしくない。彼らが死んでも自分はかまわない」主旨の発言が物議を呼んでいます。まず、はっきりと「この考えはありえない」ことを表明します。彼の様に常に注目を集めていなければ商売にならない方にすれば炎上しても注目集めればOKとの考えなのでしょうが、彼のフォロアー数は250万人で社会的影響は計り知れないものがあります。河川敷で男女10名がホームレスの方を襲撃し死亡させた事件。バス停で寝ていた女性を襲撃して死亡させた事件。根底には「ホームレスを排除することが社会にとって正しいことだ」との歪んだ思想があるのではないでしょうか。やまゆり園事件にも通じる思想です。過去ナチスドイツが障がい者に対して「社会保障費がかかって財政を圧迫している」と扇動し、迫害を助長させました。今ではこのような「優生思想」はあってはならない思想とはされていますが、度々内閣の中枢にいる自民党議員からの生活保護バッシングが繰り返されます。「政府の人間が言っているのだから正しい事」の様に扇動をうながす様な言動は断じて正当化されることがあってはならないと思います。発言の自由は「公共の福祉に反しない限り」認められたことです。優生思想や差別思想を振りまくことで危険を感じる方がいるのであればその自由は認められません。「稼ぐことが全て」「稼いでいる額で人物が評価される」こう言った風潮が「生産性」等の言葉に置き換えられ、多様性が認められない息苦しい社会を形成していくのだと思います。基本的人権の尊重とは?健康で文化的な最低限度の生活とは?常に私はここへ立ち返り考えています。