今、また憲法を変えようという動きがあります。その中で安倍前首相が「今ある自衛隊を書き加えるだけだから(ほとんど影響はない)」と発言していたことがありました。これはとんでもない詭弁です。まず、自衛隊(国防軍)と言う文言が憲法に記載されれば軍隊を維持することは国としての「義務」となります。
軍を維持するためには隊員が要ります。自衛隊は現在でも隊員の減少が続いています。特に集団的自衛権行使の安保法制が制定されて以降は、減少が激しくなっています。減少が続けば軍維持のために「徴兵制の導入」となるのは自然な流れです。昔の様な赤紙での強制徴兵でなくても、経済的に困窮する若者を狙い「軍隊に2年在籍すれば奨学金は無くなるよ」と言って誘うことも。「2年だけなら。正式な隊員ではないしどうせ海外にも行かないし」はこれも甘い観測です。
安保法制以降アメリカ軍が派遣される戦場であれば「日本の周辺地域」との限定はありません。直接戦闘に加わらなくても、ハイテク機器など扱えなくても物資を輸送する人、洗濯する人、料理する人、テントを立てる人、橋を架ける人など戦場では様々な役割があります。しかも戦場で明確な前も後ろもありません。いつどこから狙われてもおかしくない場所が戦場です。
「二度と戦争をしない」と誓った日本国憲法。憲法9条があったからこそ戦後76年、戦禍に巻き込まれることなく、さらに世界の国から信用される存在になったのだと思います。過去の悲惨な経験を繰り返すことがあってはなりません。
あのナチス、ヒットラーも「積極的平和主義」と言う言葉を使い「他国から攻められる前に、攻めて守るのだ」と国民を戦場に駆り立て周辺国に侵攻していきました。
平和な日本を次の世代へ託すために。「憲法変えるな」の声をこれからも挙げ続けていきます。