フードバンクや子ども食堂について


この新型コロナ感染症により多くの方の職が奪われる事態となっています。特に非正規雇用などの方にその傾向が強く、民青同盟などでは随時フードバンクを開催しています。開催するたびにどんどん食料を求める方の列が伸びている印象です。長引けば長引くほど事態は悪化しそれだけ切羽詰まった状況だと言えます。
フードバンクや子ども食堂、ボランティア活動されている方々は皆さん「自分たちのやっていることが無くなることが一番うれしい」と言います。行政がやるべきことをやっていないからやっている。目の前で必要としている方々がいるのに放置がされている。それを黙って見ているわけにはいかない。そのような思いです。
行政に求めているものはフードバンク事業や子ども食堂事業に対する補助ではなく、それらを必要としている方々への直接の支援です。そして政治が目指すところはこのような方が出ない行政にしていくことだと思います。

報道・宣伝により自己責任論が植えつけられ、公的支援に頼ることが「悪」とか「恥ずかしい」とまで感じる方が多くいらっしゃいます。
私のところへ相談に来られる方、特に若い方は「ごめんなさい」から話が始まることが多いです。「謝らないでください。当たり前の権利なんですよ」と話すところから相談を始めています。
困ったときは「困っているんだ」と大きな声で言える社会。そしてその声を挙げたときに行政や周りの方が手を差し伸べる社会。そのような社会に転換していかなくてはと思います。