「働くってなんですか」との質問に・・・


天空橋よりの蝦取川

 約10年ほど前、私は前職で新入職員の教育係をしていました。新卒の方を打ち合わせや現場などに同行して、メモを取ってもらったりしていました。  ある打ち合わせの帰り、新卒の女性から突然「働くってなんですか」との質問を受けました。社会に出たばかりで希望を持った女性に「生きるため」と答えてしまうのは、あまりにも味気なく感じました。もちろん「勤労」や「納税」は憲法に定められた国民の義務なのですが「一晩答えを考えさせて欲しい」と話しました。  翌日「仕事は生きるためではあるけれど、それだけでは寂しいよね。ほんの一部かもしれないけど社会と関わって、ちょっとでも自分のしたことが誰かの役に立って喜んでもらって、その対価として報酬をもらうということじゃないのかな」と答えました。彼女がどう感じたかは分かりません。  過労死が無くならず、夢を持って社会に出た若者が、将来に希望の持てない社会を何としても変えていきたいと思います。働く人の立場に立った本当の「働き方改革」を!8時間働けばまともに暮らせる社会の実現をめざし奮闘してまいります!