76年目の終戦記念日を迎えています。戦後76年も経過してなお、本当の独立国と言えるのでしょうか?「横田空域」と言う存在をご存じでしょうか。東京都福生市に広大な米軍横田基地があります。先ず、独立国の首都に他国の軍事基地が存在していることが異常です。さらにここにはオスプレイが配備され、いつどんな経路で訓練が行われるのか自治体はおろか自衛隊にも通告がありません。そして横田空域が設定され中野駅から西側の1都6県にもまたがる空域は日本の空でありながら米軍の許可なしには飛行することが許されません。羽田・福岡間は本来は1時間で飛行できますが、この横田空域を避けるため、余分に30分の時間と大量の燃料を消費しています。那覇空港は自衛隊との共用で優先順位は米軍、自衛隊、民間航空機の順で沖縄に旅行へ行った方は分かると思いますが出発時間が遅れることは頻繁にあります。それはこの優先順位のためです。
米軍は「日本を守るために駐留している」と多くの方は勘違いをしています。仮に尖閣諸島をめぐって中国と何らかの衝突が起こった場合米軍が出動する義務はありません。アメリカはあくまでも「尖閣諸島の領有権は確定していない」との立場ですから中立、干渉しないとの立場を取るでしょう。日本の経済界、アメリカ経済界ともにもはや中国との貿易関係は密接で軍事衝突は望んでいません。自衛隊も元々の出発点は朝鮮戦争で空になるアメリカ軍基地の警護が目的です。今でも米軍基地に有事があった場合、米軍関係者を避難させることが最優先任務となります。こんな状態では真の独立国と言えるでしょうか。私達は不平等な日米地位協定をすぐに撤廃するべきとの立場です。将来的には日米安保条約を破棄しアメリカと対等平等の友好条約を結ぶことを求めています。そうしてこそ初めて独立国となるのではないでしょうか。日本は米国の51番目の州とも揶揄されていますが、出す必要のない米軍駐留費用を払い、アメリカの言いなりに貿易協定を結ばされ、国際会議ではアメリカの意向に従うでは、アメリカ国内での対等な権利ももらえないのですから現在の状況は「米国の植民地」と言われても仕方ないのではないでしょうか。