羽田新飛行ルートはもう中止で


昨年の3月29日から都心上空を低空飛行で飛び着陸し、川崎の石油コンビナート上空に飛び立って行く「羽田新飛行ルート」はいくつもの点で破綻しています。「国際競争力強化のためには増便が必要。増便のためには新飛行ルートしかない」との説明でした。しかし、現在というよりも新飛行ルートを始めてからずっと新型コロナ感染症のために海外渡航や移動が制限され、航空機は減便をしています。国際線に至っては9割もの減便です。ん?増便するための新飛行ルートなんですよね?じゃあやる必要は全くないですよね。それでも強行を続けています。これは何なんでしょう。「国が一度決めたことを住民の意見で変えてしまったら国としての面子が立たない。いったん中止すれば再開には大きな反対運動が起きるから止めない」と言ったところではないでしょうか。そしてそこに絡んだ巨額の利権構造がある・・・。米軍の辺野古基地も軟弱地盤のために完成までに何十年時間がかかるかわかりません。90mもの地盤改良工事を海中で行った事例がなく、完成できるかどうかも分かりません。基地建設の是非を問う住民投票で7割が「No」と意志表示されたのに無視をする。羽田新飛行ルートと全く同じ構図だと思います。以前「辺野古の基地建設は決して他人事ではありません。そのうち同じような問題が私たちの身に降りかかります」と街頭で話していたことを思いだしました。根っこは同じなのです。政治を根本から変えてしまわない限り私たちはずっと自民党・公明党政権の強行政治に苦しむことになります。