「候補者」を応援するのと「政党」を応援するとの違い


選挙で投票する時に多くは「候補者名」を書くのか「政党名」を書くのかのどちらかだと思います。候補者が知り合いの場合、知らない候補者の名前を書くくらいなら一度でも話したことのある方を選ぶのは人情というものです。誰も知らない場合は、候補者の経歴を見たり、ポスターを見たりと。また「何党」で「その党はどんな政策を持っているのか」これも重要な選択要素だと思います。もちろん、他にもいろいろな選択方法があるかもしれませんが、多くは選ぶときにここに挙げた感じではないでしょうか。そこでもし「候補者が知り合い(または知り合いから頼まれた)で所属政党の政策が全く自分の意見と異なる場合」ではどうでしょうか。これは意外と多くあるのではないでしょうか。自民党の経済政策は基本的に大企業で作る経団連の意向に沿った「大企業優遇、企業側」の政策です。一方、中小企業に勤めている方は約7割にものぼり、自民党の政策ではほとんど自分(労働者)に恩恵はないはずなのに「親会社、取引先から頼まれた」からと自民党候補者へ投票する。そしてその候補者がどんなに笑顔が素敵でシュッとしていても粛々と自民党の政策を進めていきます。良くも悪くも政治とは政党政治です。候補者は所属党の政策に納得し、その政党の政治勢力を伸ばすことにも尽力します。ですから、批判に対して「自民党でも○○議員は△△派ですから」なんて言い訳はごまかしでしかありません。「自民党の中から変えてくれるかも?」なんてことも期待しない方が良いと思います。特に、小選挙区制度が取られ、党公認が受けられなければ候補者にもなれません。もう、総裁、幹事長を始め党幹部の顔色を浮かべながらの言動にならざるを得ません。党幹部が右と言ったら右を向くでしょう。企業ぐるみの選挙、時には宗教まで絡んでくる選挙では民意は伝わりにくく、投票率が下がれば下がるほど組織票の比率が高まり自民党は勝ちやすくなります。一部の方々だけが恩恵を受ける政治からどうしたら脱却ができるか。それは私たちがしっかりとその人がどんな政策を訴えているのか、一人ひとり見ていく必要がありますが、もし、そこまでできないのであれば自分の考えに合う政策をしてくれる政党の中から候補者を選べば「あんな人に入れるんじゃなかった」なんてことにはなりにくいのではないでしょうか。