2020年3月29日から南風時には、午後3時から7時の時間帯に、B滑走路から羽田地区・川崎コンビナート上空へ1時間当たり20便が離陸する新飛行ルートが本格運用されています。騒音最大値は羽田小学校で最大85デシベル(パチンコ店内と同程度)、大森第5小学校では最大値65デシベルを測定しています。区民から「凄まじい騒音だ」「我慢できない」や、大きく見える機体に「恐ろしい、不安だ」等の声が上がっています。
国土交通省は、「国際競争力強化のため」とし、羽田空港の国際便を年3.9万便増便する予定ですが新型コロナ感染症の影響で国際便は大幅に減少し、便数回復の目途も立っていない状況です。羽田空港増便の必要性はありません。また、新型コロナ感染症対策としてこまめな換気が呼び掛けられていますが、耐えがたい騒音の中で窓を開放することにためらいも生まれています。絶え間ない騒音、航空機からの落下物、重大事故の危険、大気汚染など、区民生活の安心・安全が脅かされます。
旧羽田空港の沖合移転が決まった際、「航空機は海から入り海に出る」というルールが確立され、「内陸は6000フィート以下では飛ばない」「石油コンビナート上空は飛ばさない」ことが守られてきました。今回の増便、新飛行ルートはこのルールを一方的に破棄するものです。また、住宅密集地上空の飛行ルートを、新たに設定することは世界に例がありません。
区民の生活環境破壊と命の危険をともなう、羽田空港国際線増便は中止するよう求めます。