今、様々な地域で野党共闘が進み、協議の結果候補者の一本化が図られています。どんな候補者であってもそれぞれ、地域の課題に取り組み、真夏の照りつく太陽の元の暑い日も、真冬の寒風吹き付ける日も支援者と一緒に街頭に立ち、ポスター張りなどをお願いしながら訪問行動をしてきたことと思います。その活動期間が長いか短いかもありますが、どなたかに一本化するということは一方で立候補を断念する方もおります。もともと下りる予定で立候補を表明する方はいませんから、下りるとの決断は本人はもちろん支援者も断腸の思いだと思います。下りるにしても候補者や支援者が納得がいく丁寧な説明が必要です。なかなか納得はできないかもしれませんが。今回は市民連合の皆さんと協定を結んだ訳ですから、政党の事情があるとはいえ市民の皆さんを交えた協議も必要ではないかと思います。どちらにしても一本化した後で遺恨を残し、下りた方が選挙に興味が無くなり「勝手にやれば」という様なことだと何のための野党共闘か分からなくなってしまいます。目の前の応援していた候補者の出馬辞退はショックだろうとは思いますが「何のために辞退したのか」「政権交代のため」をどこまで腹に落とし込めるか?なのかもしれません。
それと、勘違いをしている方も多いのですが小選挙区では有名人だからと言って必ず勝てるわけではありません。もちろん無名な方よりは有利なことは確かですが、参議院の東京選挙区の様な広域で複数人が当選する形式なら広く浅く支持を得やすい有名人が有利です。特に、SNS・YouTube等で有名な方はテレビや大手新聞が主な情報収集源である高齢者には全く浸透しません。その一方で全国的には「誰その人?」と言う方が、小選挙区内では絶大な人気だったりします。国政候補とはいえまだ「俺の地域で一体何をしてくれる人なの?」が根強いのだと思います。本来、外交や国の財政、社会保障などを議論しなければならない国会議員が「新年会や運動会に良く顔を出してくれるから」などの理由で選ばれてしまうことがおかしいのですけれど。これも小選挙区制度の歪みですね。