私は学者でも研究者でもありませんので、あくまでも自分が感じていることを書かせていただきます。例えば有権者が10万人の都市があったとしたら、10万人の1人1人が発言、意見を聞いて全員で議論していくこと。これが本当の民主主義なのだろうと思います。しかし、これではあまりにも非効率で時間が膨大にかかります。だからこそ代議員を選んで自分の代わりに思いや意見を議会で述べてもらう。その自分の代わりの発言をしてくれる人を選ぶのが選挙と言うわけです。
政党は政策と綱領を掲げその政策実現のために力を尽くすことを国民に約束をしています。この政策を忠実に実行すると約束する代わりに人選は党に任せてもらい「政党」に投票をしてもらう。それが比例代表制です。(参議院選挙では個人名を書いてもOK)もし、この比例代表で当選した方が離党して政策が全く異なる政党に移籍したら?小選挙区で当選した方が党を移籍するよりも罪深いことだと思います。だって、その人を選んでない、その党の政策で選ばれて投票したのですから。任期が終わるまではその民意に従うのは当然ではないでしょうか。どうしても移籍したいのなら議員辞職をしてからでしょう。もちろん小選挙区で当選したからとホイホイ離党して党籍を変えて良いというの物でもありませんが。
政党は様々な分野で政策を掲げており、全部が自分の意見と完全一致することは逆に少なく、一部は一致していることの方が多いかもしれません。それは政党間も同じことです。
しかし、6年前の憲法解釈を閣議決定で変えてまで成立させた安保法制を良いと思うのか、ダメだと思うのかは政治家にとって大きな信条(自分の政治家としての芯)なのだと思います。これを簡単に曲げてしまうようでは政治家失格だと思います。だって、憲法観ですからこれを曲げられるなら何でもありになってしまいます。まあ、これをやってしまった都議会議員がこの大田区にはいるのですけれど。
超党派で市民運動に取り組むことが多く、「反原発」や「安保法制撤回」、最近では「オリンピック中止」など政党の違いを超えてあらゆる分野で市民と政党が連帯することが多くあります。残念ながら選挙の票目当てではないのか?(どちらについておいた方が後々得なのか?で判断しているのではないか)の様な議員も残念ながら見受けられます。どのような議員、候補者なのかしばらく長い目で見てみないとわかりません。
日本共産党の議員、候補者がこうした掲げた公約や市民との約束を投げ出して離党し裏切ることは他党に比べて非常に稀であると申し添えます。それは議員になることを目的に入党される方は稀だからです。日本共産党以外の政党では候補者が「今度の選挙ではどの党から立候補したら当選できるか」が党選択の要素になっていたりしますから。