文化芸術の大切さをかみしめました


一昨日、国立劇場で歌舞伎を観ました。今、演芸、演劇業界は大変な状況に陥っています。度重なる緊急事態宣言の発令。何カ月も稽古を重ね、大道具、小道具、衣装、広報、チケット販売など多くの方々が公演に向けて準備をしてきて、いざ公演!その時に緊急事態宣言。その落胆はいかほどか。実は一昨日の公演は11日に行われる予定だったもの。観客を半分にしての公演。本当は満員でやりたかったことでしょう。映画を観ることも好きですが今は映画館も閉館し、ここ1年は映画館にも足を運んでいません。
演劇(歌舞伎)を生で観ると舞台は生き物であるとわかります。どことなく漂う緊張感。歌舞伎は昔言葉で何を言っているのか分からないところもありますが、それでもリズム、語感、表情、動きなどで十分内容は分かります。大衆文化として長く楽しまれてきた理由が分かったような気がします。演目の内容もコミカルな話だったり、義理人情物、恋愛ものだったりとバラエティに富んでいます。大衆観客とともに変化、成長してきたんだなあと。
久しぶりに演劇を観た感想。文化は心のビタミン剤です。なくてはならないものだと感じました。このコロナ禍で灯を消してはなりません。世界、特に欧州各国では芸術にはしっかりと補助を出し、文化を守っています。演奏会や観劇は消費税が無税になるところもあります。それぐらい、生活に欠かせないものだとの認識がされています。残念ながら、自民公明政権は「利益を出すところが第一優先」とした政策を行っています。大阪では真っ先に維新の会が文楽を「古臭い」と切り捨てました。この方々は学問や研究、芸術に関心がないどころか敵視している感もあります。今こそ文化芸術を大切にして、しっかりとした補償を。