カリスマリーダー組織の良しあし


政治家にリーダーシップを求めるのは当たり前の話だと思います。人が嫌がることを進んでやり、自分の身を削って人のために働く。言いにくいことをズバリと言ってグイグイ引っ張って行ってくれる。こんな頼もしいことはありません。しかし、これが行き過ぎて「○○さんが言っているのだから信じる」になると途端に宗教染みてきてしまいます。「政治は信じるものではない。常に監視をしておかないと権力を拡大しようとする魔物だ」くらいに思っていればちょうど良いと思います。そうしないと、熱狂的な演説に乗せられ取り返しのつかない状態になり戦争への道を歩んだ国が歴史の中ではたくさんあります。そして、これは政治に関わらず、組織全般に言えることです。カリスマが率いている方が楽なのです。「○○さんが言っていたから」と自分の責任を丸投げできるのですから。うまく行っている時は良いのですが人はいつか必ず亡くなります。カリスマも人であれば同じです。亡くなった後はその遺志を引き継ぐ方が現れますが、カリスマと同じようには絶対にいきません。自分の独自色を出したいと思うのは人間の性かもしれません。そうなると必ず瓦解します。日本共産党は過去の分裂した苦い経験などを踏まえて民主集中制を取っています。必ず、話し合いで決める。話し合いの間はいくらでも批判して構わない。しかし、一度話し合って結論を出したら一丸となって奮闘する。これこそが日本共産党の本当の強さなのかも知れません。今度、日本共産党の議員のSNSを覗いてみてください。本当に個性豊かですよ。それでいてしっかり一致団結できるのですからすごいですよね。