今、政治に何を求めるか


政治に何を求めるのか。人により様々だと思います。俳優の故菅原文太さんがこんなことを言っていました。「政治家は最低限2つのことをやらなくてはいけない。1つは戦争に国民を巻き込まないこと。もう一つは国民を飢えさせないこと」今の政治にこれが出来ているでしょうか。日本は平和憲法の元、どこの国とも交戦していません。しかし、憲法学者の9割が「違憲」と断じた集団的自衛権行使を容認する安保法制が強行採決され、アメリカ軍が交戦状態に入った時に日本も自衛隊を参加させることができる状態になっています。アメリカ軍が「自衛」と称して自ら戦争を仕掛けていった歴史があります。ベトナム戦争、イラク戦争等、ほとんどがそれと言っても過言ではありません。今、現時点で交戦していないからと言って「いつ巻き込まれるかもわからない状態」には違いありません。
2つ目の飢えさせないことはどうでしょうか。現在、民青ではフードバンクに取り組んでいますが、日々行列が長くなっています。私も相談員として参加していますがコロナ禍の中で「バイト先が休業となりシフトが大幅に減って1日1食でしのいでいる」等まるで経済大国とは言えません。今の政府は最低限のこともできていない状態です。この2つに共通することは「命こそ最も優先されるべきこと」です。都議選では「五輪より命が大事。コロナ対策に集中を」と訴えました。こんな当たり前のことを言わなくてはいけない。これこそが今、政治がまともに行われていないことを現わしているのではないでしょうか。